瞑想から宗教色を排除して様々な視点で完全網羅

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内観療法の効果 自分を調べる方法とは

 

自分を調べることは 人生の転換点になる

特集 瞑想へようこそ。

今回は、瞑想を通じて『自分の心を見つめ直す療法』について書いていきたい。

日本で誕生した『心理療法』として、世界で認められ、

刑務所や少年院などの矯正教育などの『更生』、

更には、学校教育、企業研修などに応用されている『メンタルトレーニング』で『自己観察手段の1つ』。

それが『内観法(内観療法)』だ。

『瞑想の一種』『自己改善法』『自己観察法』『情報遮断療法』『自己探求法』などとも表現され、

精神医学的な療法として、研究や実践が活発に行なわれ『心の社会復帰』としての成果をあげている。

ノイローゼ、登校拒否、非行、心身症、人間関係問題(夫婦仲・親子仲・兄弟仲・職場内)など、

様々な心や行動障害で苦しんでいる人々が、短期間で、顕著な回復を遂げた例は数え切れない。

内観法とは、自分の心の内を、見つめ直すための組織的な方法で、世の中との接触を絶って、

静かな場所で、過去の経験を客観的な立場から見つめ直すという療法。

『introspection』

『自分を調べる』ことは『人生の転換点』になるのだ。

飲まず、食わず、寝ず 身調べという苦行

内観法を解説する上で、切っても切れない『修行』がある。

それが『身調べ』だ。

身調べとは、浄土真宗木辺派の僧侶たちのあいだで行われていた、仏教の求道法の修行で、

遮断され、孤立した場所で、過去の対人関係について徹底的に内省をするもの。

飲まず、食わず、寝ず。という状況に自分を置いて、自分が行ってきた言動を反省する過酷な修行法だ。

この『苦行』を体験した『吉本伊信(よしもと いしん)』が、

過酷さ・秘密性、そして、宗教色を取り除き『誰にでもできるように』まとめた『修養法』が内観療法だ。

宗教色を排除したことで、浄土真宗とは、もはや無関係と考えられ、

矯正界・教育界・医療界へと普及している。

 

【書籍】内観法 吉本伊信 著

内観法 吉本伊信 著

苦しみを生み出しているのは自分自身

私たちは『自らが』持つ『先入観』『潜在意識』『感情や偏見』をフィルターに、世の中を『観て』『接して』いる。

この『フィルター』は、結果として『自分の思うようにならない世界』を作り出してしまう。

環境や境遇が『苦しみ』を生み出しているのではなく『あなたの心の持ちよう次第』。

『その』苦しみの根源は『自分自身にある』ことを知るべきである。

だからこそ、先入観・感情・偏見を捨て、事実をありのままに観る訓練をするのだ。

自分の『弱い部分』を見て見ぬふりを続けるならば、いつまでも苦しみから抜け出す事はできない。

歪んでしまった『自我』。

その自我を『見つめ直す』ことこそ『内観法の目的』である。

ひたすら『自分と向き合い』『他人への過去の行動に反省する』。

『悟りの境地』とは『吾(自分)を知る』事なのだ。

内観法 過去を探るプロセス

内観のプロセス『自分と向き合う手順』のキーポイントは、

『自分』と『周りの人』との『過去を探るプロセス』にある。

そのことから『過去の人間関係が、原因となっている神経症』や『対人関係で問題を抱えている場合』に『特に効果高い』。

『あなたは本当に不幸だったのかを、親の立場から考えてみる』

『具体的な事実を、過去から現在まで調ベる中で、様々な気付きを発見することにより、悩みを解決していく』

『他人を傷つけた自分を、罪深いものとして自覚』

『自分本位であった事柄』

『他人に対して自分のした行為を、反省』

『自分は被害者だと思っていたことが、誤解で、原因は自分にあったと知る』

『そんな自分を愛してくれた周囲の人たちの、愛情を痛感』

『自分は、1人で生きているのではなく、周囲に支えられて生きていると実感』

 

【書籍】内観への招待―愛情の再発見と自己洞察のすすめ

内観への招待―愛情の再発見と自己洞察のすすめ

内観法のポイント

内観法のポイント

  • 自分が生まれてからの記憶を辿り『自分を調べる』
  • 他人に『お世話になった』こと
  • 自分が他人へ『お返し』できたこと
  • 他人に『迷惑をかけた』こと
  • をひたすら『思い出して』いく
  • いかに『多くの人に助けられた』か
  • いかに『多くの人に迷惑をかけた』か
  • を知ると、他人に対し『感謝の念が湧く』ようになる
  • 気持ちは前向きに『恩返しの心が芽生えて』くる

調べる手順

調べる手順

  • 『誕生』から『現在』に至るまでの『3年間』を一区切り
  • 特定の他人ごとに思い出していく
  • 特定人物・期間ごとに、2時間程度のサイクルで
  • 原則『母親に対して』から始め
  • 父親→兄弟→姉妹→配偶者→子供→友人→職場関係と近い順に
  • 会話の内容・しぐさなどを具体的に思い出す
  • 自分自身の態度・感情に集中
  • 自分の気持ち・相手の気持ちを考えながら
  • 母親については、最後にもう一度行う

【書籍】お母さんにしてもらったことは何ですか?

お母さんにしてもらったことは何ですか?

調べること

調べること

  • して頂いたこと
  • して差し上げたこと
  • 迷惑をかけたこと(最重要)

調べて分かること

調べたて分かること

  • 誰に、どのように世話になったか
  • 誰に、どのようにむくいてきたか
  • 誰に、どのような迷惑をかけた

調べるサイクル

調べるサイクル

  • 0歳~3歳までに『お母さんから、して貰ったことはなんだろう』
  • 0歳~3歳までに『お母さんに対して、返したことはなんだろう』
  • 0歳~3歳までに『お母さんに、迷惑かけたことはなんだろう』
  • 4歳~6歳までに『お母さんから、して貰ったことはなんだろう』
  • 4歳~6歳までに『お母さんに対して。、返したことはなんだろう』
  • 4歳~6歳までに『お母さんに、迷惑かけたことはなんだろう』
  • 37歳~39歳までに『お母さんから、して貰ったことはなんだろう』
  • 37歳~39歳までに『お母さんに対して、返したことはなんだろう』
  • 37歳~39歳までに『お母さんに、迷惑かけたことはなんだろう』
  • 0歳~3歳までに『お父さんから、して貰ったことはなんだろう』
  • 0歳~3歳までに『お父さんに対して、返したことはなんだろう』
  • 0歳~3歳までに『お父さんに、迷惑かけたことはなんだろう』

集中内観と日常内観

日常内観

集中内観を終えた後も、日常生活の中で『個々』に内観を継続すること。

内観日記を書くなど、集中内観の効果を維持できるように取り組むもの。

 

集中内観

外部との接触を一切絶って、1週間程度の期間、泊まり込みで行う内観。

日常内観とは異なり、特定人物・特定期間ごとに『面接官』との面接を行うなど、組織的に行う内観。

 

集中内観に取り組む前に理解すること

集中内観は、内観法の重要な要素である『面接』と『情報遮断』を行うことから、

初めて内観をする場合は、適切な面接指導者の在籍する、研修所などで行うことが肝要。

集中内観(内観療法)のポイント

集中内観のポイント

  • 泊まり込みで、1週間程度の期間行われる
  • 期間中は、ひたすら自分自身を調べる作業を行う
  • 1m四方程度の衝立上のスペースに、1人で入る
  • 期間中は、起床から就寝まで、一切の情報を遮断する
  • 新聞・ラジオ・テレビ視聴・スマートフォンは禁止
  • 食事は3食とも1人で、衝立の中で行う
  • 会話ができるのは『面接官』のみ
  • 1~2時間おきに、3~5分間の面接を受ける
  • 自分自身を調べた内容を、面接官に話す
  • 話したくないことは、話さなくても良い
  • 食事中・入浴中もひたすら内観に集中する

集中内観が行える、全国の施設

札幌太田病院(北海道)

白金台内観研修所(東京)

箱根国立公園内観研修所(神奈川)

瞑想の森 内観研修所(栃木)

信州内観研修所(長野)

静岡内観研修所(静岡)

北陸内観研修所(富山)

奈良内観研修所(奈良)

大和内観研修所(奈良)

大阪心理相談センター/大阪内観研修所(大阪)

こころのいほり 内観瞑想センター(大阪)

雲城山 正教寺 和歌山内観研修所(和歌山)

蓮華院誕生寺 内観研修所(熊本)

沖縄内観研修所(沖縄)

内観と瞑想との違い

『ヴィパッサナー瞑想』というものがある。

この瞑想は世界中に広まった『内観』の要素を持った、瞑想だ。

内観とは『ひたすら自分を調べる』こと。

瞑想とは『精神に集中』し『肉体的な意識を無くすこと』で『潜在意識だけになる』ことで『雑念を消すこと』だ。

内観とは『考えること』。
瞑想とは『考えないこと』。

『私は誰なのか』
『本当の私は、どこにいるのか』

悟りを開いた、先駆者たちは『常に自分自身を探した』のだ。

ギャンブル依存症には内観療法

様々な療法の中で、特に『ギャンブル依存』に効果があると言われている精神療法が、内観療法だ。

ギャンブル依存症は『金銭問題』が伴い『家庭崩壊』につながることがある。

また『子供への影響』が少なくなく、不登校や非行を助長し、将来的、同様の依存を発症するケースもある。

この依存症には『現実逃避』の一面があり、自分に対する評価が低い。

反面『期待感や理想は高く』、自分に対する『達成度が低い』などの『矛盾』に苦しまされる傾向がある。

『等身大の自分』を受け入れられないのだ。

『ギャンブル依存症の根本』は『心の不安定』にある。

依存に自覚がある場合は、内観法を行い『心の安定』を取り戻すことを強くオススメしたい。

 

【書籍】一週間で自己変革「内観法」の驚異

一週間で自己変革、「内観法」の驚異

Eye catching image by Laura Fuhrman(USA)


一之瀬 公人 画像

一之瀬 公人

masahito ichinose

東京都江東区生まれ。現在は長野県南部在住。妻と息子の3人家族。

モノに対する好奇心が旺盛だったことから『MONO』で有名な雑誌の編集者となる。

広告代理店でクライアントのマーケティングを担当する。モーターショーやゲームショーのブース企画。Fからはじまるミントタブレットなど日本進出する外資企業の浸透戦略を担う。

夢だったニューヨークのクライスラービルを観るため渡米。(ゴジラとアルマゲドンで壊された)

アメリカ・カナダで働いたのち、ハトのマークのボディーソープで有名な外資系トイレタリー企業にヘッドハントされる。外資系ホテルを対象とした特殊部隊に所属。担当ホテルへの営業戦略、部隊全体のマーケティング戦略を担当。

先の経験を買われシティーホテルの支配人を任される。経営ノウハウを積みサラリーマンを卒業し独立。

これを期に、父の故郷である長野県に移住を決める。長野県で好きな地域は、松本市中心部と安曇野周辺。

結婚し長男を授かる。子育ての8割をこなし、厄年から脱却。第二の人生を本格的に歩み始める。

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